【問題と目的】
日本バスケットボール協会は「世界に勝てる」日本チームを目指し、従来の強化体制を根本的に見直し、「JABBA 変革21」構想を2002年に発表した。この発表において日本バスケットボール協会は「日本のオリジナルなバスケットボール」を実現することが不可欠であると述べている。しかしながら、この表現は漠然とした理想論であり、今後バスケットボール界が確立していくべき「日本オリジナル・バスケットボール」とはいかなるものであるか、その詳細について発表されたものは存在しない。現在は「JABBA変革21」構想が発表されてから間もないが、この構想は一過性のものではなく、今後も発展を続けるはずである。そこで一度、改めて「日本オリジナルのバスケットボールとはいかなるものなのか」を明らかにする必要があると考えた。
【方法】
1.文献の検討
今までに発行された日本人著書による、バスケットボールの文献の中で「日本のバスケットボール」について記述された項目(技術、戦術論に加え、「日本人の特徴」を考慮して述べられた項目)を探求する。そして、それらの項目から、「日本のバスケットボール」がどのように論じられていることが多いのか、その傾向をみる。
2.インタビュー調査以上の考察を踏まえた上で、日本代表チーム関係者へのインタビュー調査を行う。このことにより、現場に携わっている人物が「日本オリジナルのバスケットボール」をどのように考えているのか、その傾向をみる。
【結果】
1.文献の検討
日本が目指すバスケットボールの技術、戦術そのものは世界各国で共通する基本的なものであり、独創的な「オリジナル」は見当たらなかった。日本人がバスケットボール を行う上で、世界各国との「体格差(身長差)」が一番の課題となる。そのため世界中で行われている技術、戦術を、体格で劣る日本人は「より良い状況判断」と「予測能力」を持って行うべきである。
2.インタビュー調査
日本代表がどのような戦術を駆使して世界と戦うのかは、代表の選手たちの資質を鑑みて決定される。つまり、選手はどのようなアイデア(戦術)にも対応できるような、バスケットボールの基礎(ファンダメンタル)を身につけていること、それらをコートで表現できるだけの状況判断能力を身につけていることが不可欠な要素となる。これらファンダメンタルや状況判断能力を身につけるため、育成の段階では戦術を重視した指導や、ポジションの専門化を図る指導ではなく、個人技能を伸ばす指導、ポジションのオールラウンド化を図る指導。このような形を現場の指導者は考えるべきであり、今後一貫指導体制が徹底されることが期待される。同時に人材の発掘も非常に重要であり、 体力面(特に身長)で劣る日本が世界との溝を埋めることができる長身選手の発掘や育成を行い、ポジション・オールラウンド化の指導の土台づくりをしなければならない。
【考察】
「日本オリジナルのバスケットボール」とは何か、それを協会側が明確に提示できていなければ、それを説明できるコーチもいない。協会と代表チームの連携、およびU-18から日本代表までの連携、これらが徹底されていないこともあり、「日本オリジナルのバスケットボール」は存在しない、というのが現状であろう。日本がバスケットボールを強化するためには独創的な戦術を作り上げるよりも「ファンダメンタル」とされる基礎と、あらゆるスポーツに必要不可欠な「状況判断能力」を身につけることの方が重要である。現段階では各代表チーム間や協会側との連携不足なども浮き彫りになり、考え方の統一、浸透がなされていないのが実情である。しかし選手育成や代表チームの強化については、世界共通であるバスケットボールの基礎を徹底させること、あらゆる戦術に対応できる能力のある選手を育成すること、大型選手の人材発掘に力を注ぐこと、日本の指導全体がポジションのオールラウンド化を目指すべきであることなど、かなり具体的な方向性が導き出せたと考える。現在ではその中に「オリジナル」と言える部分が見当たらなかったこともまた事実であるが、本研究がJABBA変革21の発展と、日本バスケットボール界の強化と普及のための一助となることを期待している。
日本バスケットボール協会は「世界に勝てる」日本チームを目指し、従来の強化体制を根本的に見直し、「JABBA 変革21」構想を2002年に発表した。この発表において日本バスケットボール協会は「日本のオリジナルなバスケットボール」を実現することが不可欠であると述べている。しかしながら、この表現は漠然とした理想論であり、今後バスケットボール界が確立していくべき「日本オリジナル・バスケットボール」とはいかなるものであるか、その詳細について発表されたものは存在しない。現在は「JABBA変革21」構想が発表されてから間もないが、この構想は一過性のものではなく、今後も発展を続けるはずである。そこで一度、改めて「日本オリジナルのバスケットボールとはいかなるものなのか」を明らかにする必要があると考えた。
【方法】
1.文献の検討
今までに発行された日本人著書による、バスケットボールの文献の中で「日本のバスケットボール」について記述された項目(技術、戦術論に加え、「日本人の特徴」を考慮して述べられた項目)を探求する。そして、それらの項目から、「日本のバスケットボール」がどのように論じられていることが多いのか、その傾向をみる。
2.インタビュー調査以上の考察を踏まえた上で、日本代表チーム関係者へのインタビュー調査を行う。このことにより、現場に携わっている人物が「日本オリジナルのバスケットボール」をどのように考えているのか、その傾向をみる。
【結果】
1.文献の検討
日本が目指すバスケットボールの技術、戦術そのものは世界各国で共通する基本的なものであり、独創的な「オリジナル」は見当たらなかった。日本人がバスケットボール を行う上で、世界各国との「体格差(身長差)」が一番の課題となる。そのため世界中で行われている技術、戦術を、体格で劣る日本人は「より良い状況判断」と「予測能力」を持って行うべきである。
2.インタビュー調査
日本代表がどのような戦術を駆使して世界と戦うのかは、代表の選手たちの資質を鑑みて決定される。つまり、選手はどのようなアイデア(戦術)にも対応できるような、バスケットボールの基礎(ファンダメンタル)を身につけていること、それらをコートで表現できるだけの状況判断能力を身につけていることが不可欠な要素となる。これらファンダメンタルや状況判断能力を身につけるため、育成の段階では戦術を重視した指導や、ポジションの専門化を図る指導ではなく、個人技能を伸ばす指導、ポジションのオールラウンド化を図る指導。このような形を現場の指導者は考えるべきであり、今後一貫指導体制が徹底されることが期待される。同時に人材の発掘も非常に重要であり、 体力面(特に身長)で劣る日本が世界との溝を埋めることができる長身選手の発掘や育成を行い、ポジション・オールラウンド化の指導の土台づくりをしなければならない。
【考察】
「日本オリジナルのバスケットボール」とは何か、それを協会側が明確に提示できていなければ、それを説明できるコーチもいない。協会と代表チームの連携、およびU-18から日本代表までの連携、これらが徹底されていないこともあり、「日本オリジナルのバスケットボール」は存在しない、というのが現状であろう。日本がバスケットボールを強化するためには独創的な戦術を作り上げるよりも「ファンダメンタル」とされる基礎と、あらゆるスポーツに必要不可欠な「状況判断能力」を身につけることの方が重要である。現段階では各代表チーム間や協会側との連携不足なども浮き彫りになり、考え方の統一、浸透がなされていないのが実情である。しかし選手育成や代表チームの強化については、世界共通であるバスケットボールの基礎を徹底させること、あらゆる戦術に対応できる能力のある選手を育成すること、大型選手の人材発掘に力を注ぐこと、日本の指導全体がポジションのオールラウンド化を目指すべきであることなど、かなり具体的な方向性が導き出せたと考える。現在ではその中に「オリジナル」と言える部分が見当たらなかったこともまた事実であるが、本研究がJABBA変革21の発展と、日本バスケットボール界の強化と普及のための一助となることを期待している。
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